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  2. 五大明王

臨済寺の五大明王


不動明王像の内部には昔から秘仏である30㎝ほどの
小さな不動明王が胎内仏として入っていると言われています

金剛夜叉明王
降三世明王
不動明王
軍荼利明王
大威徳明王

不動明王 – ふどうみょうおう –
五大明王の一つで、大日如来が現世すべての悪を降伏させるために忿怒の相を表した姿のこと。眼を怒らせ両牙を咬み、右に悪を断つ宝剣を持ち、左手には羂索を持つ。大火焔の中に身を置き、多くは岩盤上に座し、八童子を従えている。不動の信仰には諸願成就・厄除け・蓄財など多くの徳があるところから鎌倉時代以降の武人に好まれ、刀身にはその彫刻が施された。彫刻の例では火焔不動・滝不動・竜乗り不動、また倶利迦羅の剣も不動明王の化身体である。

降三世明王 – こうざんせみょうおう –
五大明王、または八大明王の一つ。東方に配される。阿閦如来(あしゅくにょらい)の化身。貪瞋痴(とんじんち)の三毒と煩悩、所知の二つの障りを降伏(ごうぶく)し断ずるもの。その形像には、八臂像、四臂像、二臂像があるが、多くは八臂像で、これに三面と四面とがある。足下に大自在天とその妃である烏摩を踏みつけ、剣や杵(しょ)を手に持つ。功能としては、調伏、勝軍、除病、敬愛などがあげられている。降三世。

金剛夜叉明王 – こんごうやしゃみょうおう –
五大明王の一。北方を守護し、悪魔を降伏(ごうぶく)する。三面六臂(ろっぴ)で、中心の面は五眼。火炎を負い、怒りの相を表す。杵(しょ)・箭(せん)・剣・弓などを持つ。金剛夜叉。金剛薬叉(やくさ)。

軍荼利明王 – ぐんだりみょうおう –
密教でいう五大明王の一つで、南方に配される。その形像は、四面四臂、一面八臂など一定しないが、怒りの相を表わし、一切の阿修羅(あしゅら)、悪鬼を折伏(しゃくぶく)し、甘露を以て衆生を資益するという。金剛界曼荼羅では降三世会(ごうさんぜえ)に列する。軍荼利夜叉。軍荼利夜叉明王。軍荼利。軍荼。

大威徳明王 – だいいとくみょうおう –
五大明王の一。本地は阿弥陀如来で、西方を守護して、人々を害する毒蛇・悪竜や怨敵(おんてき)を征服するという。頭・腕・脚が六つずつあり、剣・鋒(ほう)・輪・杵(しょ)を持ち、怒りの形相をして火炎に包まれ、水牛に乗る姿の像が多い。閻曼徳迦(えんまんとくか)。六足尊。